『キャンプツーリング完全ファイル』を読んでたら、SOTOのカセットボンベを燃料とするストーブがよく載ってました。
使ってる人も何人かいたし、広告や誌面での紹介もありました。
「ベテランキャンパーの旅装備を拝見!」コーナーでどこのストーブを使っているかわかる人18人中、SOTOのST-310が3人、SOTOのG’z G-ストーブSTG-10が1人+たぶんコレって人が1人。
「バーナー:SOTO」って書いてあるだけで燃料が何かわからん人が1人。
18人中4,5人って結構多い。
よく使われるバーナーの燃料は2つ、ガスとガソリンです。
ガスはその中でも2種類あって、アウトドア用のちびデブな缶(OD缶)を使うタイプと卓上のカセットコンロで使うカセットボンベ(CB缶)を使うタイプがあります。
ガソリンも種類があって、主流はストーブ・ランタン専用のホワイトガソリンを使うタイプ。
その中に、レギュラーガソリンもOKなタイプや、灯油までOKなタイプがある。
3種類のバーナーの一般的な特徴をまとめてみました。
Contents
ガス(OD缶)
【OD缶の良い所:○】
・軽量でパッキングしやすい。小さいガス缶ならきれいに収納できるクッカーもある
・扱いが簡単
・炎が安定していて火力調節しやすい
・メンテナンスが楽
・寒冷地でも使える高性能なガスもある
【OD缶の苦手な所:☓】
・使用後のガス缶を処理が旅先では困難
・飛行機に乗せてくれない
・入手先が少ない。基本はアウトドア用品店。スポーツ用品店やホームセンターにある場合もある
・カセットボンベやガソリンに比べ燃料のコストが高い。
ガス(CB缶)
【CB缶の良い所:○】
・軽量でパッキングしやすい。OD缶のバーナーよりは少し大きいがガソリンよりは小さい
・扱いが簡単
・炎が安定していて火力調節しやすい
・メンテナンスが楽
・日本全国、コンビニや雑貨店などでカセットボンベが入手できる(国外では入手しにくい)
・燃料がOD缶より安い
【CB缶の苦手な所:☓】
・使用後のガス缶を処理が旅先では困難
・飛行機に乗せてくれない
・ボンベがアウトドア仕様ではないので、寒冷地には弱い
ガソリン
【ガソリンの良い所:○】
・極寒の地でも火力が強い
・燃料が安い
・レギュラーガソリン、灯油は入手しやすい
・海外でも燃料の調達が簡単
【ガソリンの苦手な所:☓】
・着火させるためのプレヒートやポンピングといった作業が必要(ないモデルもある)
・燃焼音がうるさい
・火力調整が難しい
・定期的なメンテナンスが必要
・燃料が引火しやすい
ざっくりまとめると、
- ガスOD缶は、扱いやすいしコンパクトで寒冷地でもいけるけど、燃料代が高く入手先が限られている。
- ガスCB缶は、同じく扱いやすくコンパクト、コンビニでも燃料が買えるが、寒さに弱い。
- ガソリンは、寒さに強く、レギュラーガソリンが使えるモデルなら燃料も安く、入手しやすいが、扱いが大変。
って感じです。
SOTOの「ST-310」
で、今回よく出てきた『SOTOのST-310』ですが、「新開発したマイクロレギュレーターを搭載しているので、低温時、連続使用時に火力が落ちにくい」が売りです。
CB缶タイプの弱点を少し克服したってことですね。
製品概要に「外気温25℃~5℃の環境下でも常に一定の火力を発揮します」と書いてありますので、ツーリングに最適な季節、本州のGWくらいから晩秋までなら十分に力を発揮してくれそうです。
そうなると、『ST-310』を使ってる人が多いのも納得ですね。
OD缶のバーナー+燃料よりは、CB缶のそれの方が若干コンパクトさには劣りますが、扱いはOD缶同様、簡単で、燃料が安くて入手しやすい上に、寒さにもちょっと強くなったわけですから、普通のツーリングユースにはぴったりでしょう。
もう一つ、『G-ストーブSTG-10』ですが、こちらはマイクロレギュレーターを搭載してはいないのですが、収納性がいいですね。
収納時のサイズが、幅142×奥行78×高さ25mm。
「高さ25mm」って薄さがいい!
同じ体積で四角いよりも、パッキングしやすそうです。
パーツがボディに収まってきれいに収納できてしまう様子も素敵です。
バーナーをCB缶にするならランタンもCB缶タイプがいいかなぁ、と思ったら、ちょっと気になってた「マントルのいらないランタン」はCB缶だった!
しかもSOTOから出てる(笑)
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